慢性胃炎の治療法と胃酸を抑えるネキシウム

慢性胃炎は胃粘膜が傷つき炎症を起こす病気で、胃の痛みが何年間も続きます。ヘリコバクター・ピロリの感染は、慢性胃炎の大きな原因のひとつです。胃の内部は強酸性なので、普通の細菌は住み着くことができませんが、ピロリ菌は胃粘膜で繁殖できるという特徴があります。このほかストレスや自己免疫疾患、ステロイド剤やアルコールの過剰摂取も、慢性胃炎を引き起こすことがあります。
慢性胃炎の治療法は、原因を取り除くことが第一になります。薬剤やアルコールなどが原因であれば、それらを止めることが治療法になります。またピロリ菌による胃炎は、抗生物質で除菌することにより治療できます。ピロリ菌は胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因となり、胃がんのリスクを高めるとも言われています。見つかったら早めに除菌するのが望ましいでしょう。
胃酸が多いと炎症を起こした胃粘膜をさらに傷つけることになるため、治療法のひとつとしてネキシウムなどの制酸剤が用いられます。ネキシウムはプロトンポンプ阻害薬と呼ばれる薬で、胃酸を中和するのではなく、胃壁の細胞に作用して胃酸の分泌を抑える効果があります。類似の薬のなかでも効き目が高いと言われており、胃潰瘍や逆流性食道炎の治療に使用されます。また抗生物質の働きを助ける作用もあり、ピロリ菌を除菌するとき一緒に服用することもあります。
ネキシウムを飲むと胃酸の量が減るため、消化吸収が悪くなり、下痢を起こすことがあります。また抗エイズウイルス薬や抗真菌薬の一部は吸収されにくくなって効果が薄れるため、併用には注意が必要です。このほかセントジョーンズワートを含むサプリメントはネキシウムの働きを妨げるため、一緒に飲まないようにします。